猫 訂正の訂正

 2回記事に書いた猫の話なのだが、守ってくれていると教えて下さった方曰く、白っぽい中に茶色の毛が混ざっている猫とのこと。
どうやら皆で世話した黒猫ではないようだ。
私が長々と書いた思い出話って一体・・・


それで頭に浮かんだのが、数ヶ月前のこと。
夜、家の近くのごみ捨て場で、猫がうろうろしていた。
食べ物を探しているのだろう。
私はいつも外で猫を見ると、いけないと分かりつつ、食べ物をあげたい衝動に駆られる。
幸い鞄の中に、猫が食べられるような物が毎度ないので実行に移すことはないのだが、この時は家のそば。
私は家に急いで帰り、かつおぶしの袋を持ってそこに行ってしまった。
私が近づくと猫は警戒して、物陰から私を見ていたが、地面に鰹節をのせると、恐る恐る近づき、食べだした。
食べっぷりがいい。はぐはぐと(この擬音は好きではない)音を立てて夢中で食べている。
この鰹節は正直、私が清水の舞台から飛び降りる気持ちで買った高級な物なので、きっと美味しいのだろう。
猫を見つめる。失礼ながらこの猫、とても可愛いと言える面構えではない。
眼光が鋭すぎて、目が合ったらちびりそうである。不良が常時睨みをきかせているような顔。
体もでっぷりしていて、野良でずっと生きてきた貫禄に溢れている。
何回かに分けて鰹節をやりながら、猫の食べる姿をぼーっと眺める。
触りたい等という気持ちは最初からない。もういいかという頃合で、その場を後にした。


以降、あの猫がいないか気にかけているのだが見かけない。
その猫、白と茶色の毛であった。もしかして・・・
にゃあ、などと声すら出さなかったあの猫が?
と、また散々書いて、違っていたら恥ずかしいのでこれ位にしておく(十分長い)。
あの猫だったら、ツンデレみたいで萌える。


ちなみに、私を守ってくれているのでは?と淡い期待を寄せた、実家住まいのミドリガメ(32)は、「顔は見えるけど、全く何も考えていない。食べて、寝て、好きに生きているだけ。」とのことで、がっかりである。
20数年の付き合いであるカメは全く何も思っていなくて、少しだけしか接していない猫が感謝してくれているって・・・
まぁ生きてくれているだけでいいけどさ・・・


ちなみに黒猫は私にいないではないとのこと。猫、また会いたいね。