三年日記

 え、今何月?11月?嘘でしょ・・・という気分。
これではあっという間に来年を迎えそうだ。
年々時間の経つ体感スピードが速くなっており、最近はヒュンッッという感じに一日が通り過ぎていく。
狭い部屋、ふと本棚に目をやると、憧れ買ってみたものの、三日坊主振りをいかんなく発揮した三年日記があった。
開いてみると、日付はちょうど二年前位で止まっている。


某月某日
~さん達と飲みに行く。明け方吐く。具合が悪くてひたすら寝ていた。


某月某日
帰ってゴロゴロ。


某月某日
帰ってゴロゴロ。




読んだ私はこのシーンを即座に思い浮かべた。
自分の普段の生活振り、そしてつい先日もお酒で上記のような苦しみを味わった私は、「人って中々変わらないんだな・・・」という事実を改めて確認。
そして、また書き始めてみた三年日記は、四日間続いた後、筆が途絶えた。
一日長くなったのでほんの少しは成長したのかもしれない。


そんな飽き性の私が続けていることの中で一番長くなったのがバンドである。
その年数に実が伴っているかは分からないけれど、続けていることで、出会いと再会、そして別れが増えていく。
週末は再会ときっと新たな出会いがありそう。
2007年、2013年そして今年も参加させていただくことになったDO IT2016。
明日11/12です。

翌日11/13は新宿LOFT。新宿LOFT&Rooftop40th+bloodthirsty butchers30thのイベントです。

両日もう来るしかない面子じゃないですか・・・!
ご都合合ったら是非!酒田も深夜や早朝バスがありますよ!
思い立ったが吉日、家でゴロゴロしている場合じゃない!for自分











自分で太ったと思う?

 やばいやばいやばい、梅を干していない内に夏が終わってしまった・・・!
暑いのは嫌だけど夏よカムバック!!!と思っていたら、残暑がやってきたけれど日差しは夏とは比べ物にならない。
あぁ夏よ・・・


最近ずっと見続けていたゴシップガールを見終わり、毎度のロス感を味わっているが、シーズン6まであったので全部で121話、1話ほぼ40分なので全部で80時間。
日数にして三日間をこのドラマに注ぎ込んだ末の最終話の感想が、「ブレアとチャックが結ばれてよかった・・・」のみ。
三日あれば他に何が出来ただろうか・・・と嘆いてみたものの、私の場合結局ゴロゴロして終わりそうである。


「ねぇ、みさとちゃん自分で太ったと思う?え?いや俺が思ってるわけじゃなくて、みさとちゃん的にどう思うのかなーって。で、自分的にはどうなの?太ったと思う?いや俺がそう思ってるわけじゃないよ!」
これを会う度に小松さんに言われ続け、毎度血管がぶち切れそうになると共に、女心に甚大な傷を負っていた。
自分でも歳を重ねるごとに、面の皮、皮下脂肪が厚くなっていっているのは感じていたが、小松さんに言われるとやけに腹立たしいものである。
太ったと思う?攻撃の直後、三十日スクワットチャレンジ、というものをネットで知り、やってみたもののまさに三日で終わり、昔から所属している三日坊主の会ゴールド会員にステップアップ。
それから数十日が経った現在、またネットでたまたま知ったMEC食に、コレだ!!と膝を叩き、MEC食にして現在六日目である。
糖分が恋しい。
でも食べてはいけない・・・
スーパーのデザートコーナーを苦悩の表情で眺めている小さい女がいたら、それは私かもしれないです。


年内のライブがわっしょいわっしょいという感じで頭がお祭り騒ぎです。
手始めに来週ソロ、そしてその翌週は遂にzArAme/SOSITE split 7"のレコ発です!!!
名古屋HUCK FINNにて!!
スプリットは店舗では売り切れの所が多いですが、両バンド側では在庫十分にありますので、是非ライブ会場でお手に取って頂けたら幸いです!
通販は検討中ですが、やるにしてももうちょっとと時間が掛かるかも・・・
とにかく、レコ発、ソロライブ共お待ちしていますね!




2016.10.3(月) at新宿motion
“Dangerous 光秀 武蔵野北町 Riot”

ジョー長岡
飯田華子
Rent:A*Car
かくら美慧
日比谷カタン
ササキヨシコ(ヨシュアカムバック)
きしぱん

DJフッタ

open19:00 start19:30
¥2000+1D







2016.10.14(金)at名古屋HUCK FINN
stiffslack presents “zArAme/SOSITE split 7" release party”

zArAme
SOSITE
threadyarn
slavedriver

open19:00 start19:30
adv¥2800 door¥3300+1D

近況

 朝、たまに見かけるイケイケサラリーマン風の男性の隣にいつもいた女性が、別の女性に変わっていたことで春を感じていたが、気付けばもう夏真っ盛りである。

私の近況と言えば、今更ながらSATCを全て観た後、SATCロスを感じながらNew Girlを何だかんだでシーズン3まで観て、現在はGIRLSのレナ・ダナムの脱ぎっぷりに辟易しながらもシーズン3に突入中である。
こんなことを書くと、小松さんから曲が出来てないのに何をやってるのかと怒られそうであるが、私としては、このドラマ鑑賞が曲作りに活かされるのではないかと期待している。ということにしておきたい。

7/8、7/9はHAPPENING STYLEの東京ライブを観てきた。
7/8はクール、7/9は前日とは対称的な熱気ある感じでどちらもかっこよかった。
曲名は失念したけど、高橋さんがthe sunを彷彿とさせるフレーズを弾いてる曲、聴く度に札幌の音は脈々と受け継がれているんだなぁと勝手に胸が熱くなる。
高橋さん、一日目は仕事終わりに出番ギリギリで駆けつけ、二日目は終演後また翌日の仕事のために速攻帰られていて、改めてスゴイ先輩だと思った・・・。
HAPPENING STYLEはTEENS TALK時代からのお付き合いなので、今でもお互いライブを観たりご一緒したり出来ることが嬉しいな。
あと7/8のReddTempleすごく刺激的だった。


ライブがしばらくなかったのでダラけきっていたけれど、遂にきた・・・
割礼/血と雫のギター山際さんとの2マンライブ・・・!
山際さんのギターは観る度心が震える瞬間が何度もある。
じっくり観れるなんて贅沢。


7/24(日) at阿佐ヶ谷harness
弾き語り2マンライブ
山際英樹(割礼/血と雫)
かくら美慧(SOSITE) 

19:00open/19:30start 
¥2,000+1D




'16梅色々②

 青梅が届いた日は、梅酒をやるだけで力尽きたのだけど、翌日気が付くと、梅の甘い香りが部屋に漂っている。
ということは・・・熟し始めてる・・・!




熟して黄色くなってきた梅達。
これでは青梅ではなく、黄梅である。
何事もすぐ手をつけるが吉。改めて梅から学んだ。








梅ジャム。
砂糖の量をメモし忘れたが、梅が708gであるから、恐らく梅の80%程の量のグラニュー糖で作ったはず。
梅を煮て、濾して、砂糖を加えて、ハイ出来上がり!
と文にすると簡単だが、本には梅の核を加えるとあり、梅の種を金づちで叩いたのだが、これがうんともすんとも言わなく、更には思った以上の大音量で、騒音トラブルから発生した数々の事件のニュースが頭に浮かび諦める、などの紆余曲折があった。
以前の経験から、かなり緩めの段階で火を止めたが、完全に冷めるとやはり固まっている。
なので、ヨーグルト等よりパンが合うと思う。
あと、梅の皮をそのまま入れるレシピで作ったこともあるけど、皮は絶対濾すべきだと思う。



あともう一丁。

やってみたかった青梅の甘露煮。
どのレシピを見てもまー手間のかかること。
めんどくさい・・・でも作ってみたい・・・
そんな私でも出来そうなレシピ発見。

Cpicon 簡単うめ甘露煮 by クックYBY0T3☆








作ってみた。
感想としては、作って数日で食べるならアリ。
味はかなり甘い。
ただ、1週間以上経つと、梅シロップのようにシワシワな梅になってしまう。
水を入れた方がいいのではないかと思う。
あと、梅を下にしてしまって焦げたので、砂糖を下に入れてから梅をその上に乗せるのがいいと思う。
今度作るなら、面倒でもちゃんとした作り方にしよう・・・

ほとんど自分の覚書用に書いています。
ブログに書いておくと便利。


あとは他に届いた完熟梅を塩漬けしたものが控えているのを、晴れ間に干すだけ。
いつ干せるかなー。



'16梅色々①


昨年はバタバタしていて、梅干し以外は何もしなかった。
今年はどうしようとボーっとしていたら、あれよあれよと時が経ち、滑り込みで青梅と黄梅を申しこんだ。




そして、6/25奈良産の南高梅青梅4kgが到着。
いよいよ着いてしまったと、自ら頼んだくせに焦りながら中を確認し、とりあえずベッドに横になった。
深夜もそもそと起き出し、行動開始。







黒糖泡盛梅酒

梅 1kg
泡盛 南風 古酒 (35度 1800ml)
氷砂糖 400g
黒糖 300g



梅のヘタを取る。
梅を洗う。
梅をキッチンペーパーで拭く。
氷砂糖、黒糖と交互にビンに入れる。
入れ終わったらお酒を注ぐ。

以上。


久しぶりの梅酒は今まで使ったことのないお酒が良いと思い泡盛にした。
泡盛自体そんなに飲んだことがないので、出来上がりの味の想像がつかない。楽しみである。
黒糖何とか、と黒糖が商品名に付くと何となく美味しそうに感じる、という安易な発想から、黒糖を使おうと思っていたのだが、問題は使う分量。
黒糖だけ使うレシピもあれば、氷砂糖と混ぜるなど、色々ありもう分からない・・・
黒糖だけだとえぐみが出る、という情報を目にしたので、氷砂糖と混ぜることに。
しかし黒糖と氷砂糖の配分をどうすればいいか分からず、散々ネットを見た後上記のようにした決め手は、“何となく”であるから、調べた時間を返して欲しいと自分に思った。







使った材料はこれ。

今まで梅酒は、ホワイトリカー、日本酒、ブランデー、ラム酒で作ったことがあるが、この中ではホワイトリカーと日本酒が好みだった。
使う銘柄や砂糖の量にもよると思うけど。
最初に作った時は砂糖を少なめにし、数ヶ月後に飲むと何だか物足りない味のような気がした。
知人の方に梅と同量をおすすめされたのもあり、以降同量にしていたけど、時間が経ってから飲むと、少なめに作っている時の方が味がすっきりしていて飲みやすい。
数ヶ月の時の物足りなさがない。
梅と砂糖が同量は甘すぎる気がする。
砂糖を多く入れると、梅の成分が早く抽出出来るようなので、急いで飲みたい時には多く、長期熟成を考えているなら少なめ、というようにしたら良いかもしれない。


続けてシロップ。


梅シロップ氷砂糖のみver.

梅1kg
氷砂糖1kg
ホワイトリカー150ml

梅酒と同じ手順





















梅シロップ氷砂糖+黒糖ver.

梅 758g
氷砂糖 604g
黒糖 154g
ホワイトリカー 110ml

梅酒と同じ手順

ホワイトリカーは発酵止めに。
梅と砂糖のみでは高確率で発酵するのと、酢だと味が結構変わるのでホワイトリカー派。






















数日もするとこんな感じになる。


今回分かったのは、黒糖を入れると、今一テンションの上がらない見た目になるということである。
入れたら最後、強制的に茶色い液体が出来上がる。
味はまだ飲んでいないので分からないが。

長くなりそうなので一旦終わる。


zArAmeとのスプリット

 5月27日札幌SOUND CLUEにて開催されたNOCON vol.7を観てきた。
共通のテーマを掲げてのライブ、とにかく全バンド良かったなぁと思う。
気になっていた新生Discharming manはそぎ落とされた音がかっこよかった、偉そうですがこれからもっともっと凄いものが観れそう。
そしてトリのzArAmeのライブはステージもフロアの熱も最高潮だった。
ブッチャーズのカバーも新曲も演奏されていて、それが素晴らしく、涙腺にきた。

ツイッターでは告知したのですが、その2曲、Stiff Slackから出させて頂くzArAmeとSOSITEとの7インチレコードでのスプリットに収録されます。
このスプリットは、それぞれbloodthirsty butchersの曲のカバーを1曲、オリジナルの新曲を1曲と、各バンド2曲ずつで構成されます。

どう言葉にしていいか分からないけれど、これを出させていただくことになるまでの軌跡(自分で言うのもあれですが)、その中には様々なことが含まれていると思うけれど、全てをひっくるんだ上で今回に至っている。
それを思うだけで、個人的に胸にこみ上げてくるものがあります。

zArAmeの皆さんは言うまでもなく大先輩で、私がバンドを始めたての時に、皆さんそれぞれやってらしたバンドのライブを観ていて、まさか今回のようなことをやらせて頂くなんて思ってもみなかった。
先日まで、うわー曲作らなきゃ・・・!!と、なってたので(私はここ数年録音日が決まってから焦って曲作りするスタイルです)じっくり考える余裕がなかったのですが、改めて考えると本当に嬉しすぎる事件。


そして、昨年のNOCON vol.3、またの名を吉村秀樹会、に出させて頂く際、イベント自体にブッチャーズのカバーを1曲お願いしているけれど、小松さんがいるのでやらなくても大丈夫です、とのお申し出を受けていた。
ブッチャーズのメンバーでもある小松さんとカバーをするなんて、何だかファンの方達に申し訳ない気がしたのと、小松さんがやるということで、観て下さる方の期待を思うと、チキンな私は不安だった。
その旨小松さんに伝えたのだが、サプライズでやろうよ!と真っ直ぐな目で言われると、それ以上は何も言えなかった。
コードを勉強せずに自分押さえでやってきた私にとって、曲の音を探すのは結構苦労したけれど、どうにかやり、緊張の中ライブで披露。
終了直後に小松さんからダメ出しを喰らい凹んだりもしたけど、ゲンドウさんがそう思って下さっていたなんて、数日前ツイッターで知ったよ・・・





小松さんからただ「スプリットはカバーで」としか聞いてなかったから・・・言ってよ、小松さん!

私にとってブッチャーズはまだ掴みきれていない存在なのですが、後世にたくさんの道を今尚作り続けているバンドだということは理解している。
zArAmeとのスプリットを作るというのも一つの道だと思っています。

とにかく、zArAmeのカバーも新曲もヤバすぎるので、それだけでもスプリットを買う価値があると思います。
発売日などの詳細は決まり次第またアナウンスさせて頂きます、どうぞよろしくお願い致します!

チュンチュン戦争

 新しい部屋に住み一ヶ月以上が経った。
以前住んでいた所より街が近くなったので、活動的なシティライフを送れるかも・・・と妄想していたが、住む場所が変わっただけでは生来の面倒くさがりとインドアが直るわけではないのだということを改めて確認しながら、家でじっとする日々である。

であるのでまだふわふわした感覚が抜けないが、先日40分以上電車に乗って行っていた駅に半分以下の時間で着いた時には感動してしまい、思わず人にそのことを言うと、「あぁそう」との返事をいただいたり、SOSITEのスタジオにて、「前より距離近くなったのに相変わらず遅れて来るってどういうわけ?」と小松さんからの心暖まるメッセージを受け取ったりするなどの出来事を通じ、引越した実感を徐々に深めている。


 新しい部屋では、朝にスズメのまぁまぁ大きい鳴き声で目を覚ます。
そのまま窓を開け、太陽の光を浴びながら新鮮な空気を吸い込み、これから始まる一日にわくわくするのだ------

となればいいのだが、
・・・チュンチュン zzZZZZ チュンチュンチュンチュン
「・・・・え、今何時・・・まだ起きる時間じゃない・・・」 
zzZZZZ チュンチュンチュンチュン zzZZZZ チュンチュンチュンチュンチュンチュンチュンチュン
「・・・・っだあああああ!」
ベッドから起き上がり、ベランダに直進。
思い切りカーテンを開け放つと、私の部屋のベランダからスズメが飛び去っていく。
そしてまたベッドにもぐる。
ということが毎日繰り返されている。

それだけならまだ我慢出切るかも知れないが、彼らは私にビッグなプレゼントを残していく。

そう、フンだ。

入居時、ベランダの給湯器の配管の上にこんもりと溜まったソレを発見。
以降無き物としてひたすら視界に入れないよう努力したが、ベランダに設置されている洗濯機の目の前にあるソレはどうやっても目に入ってくるし、調べると鳥のソレは病原菌の巣窟であるという。
その情報を目にしPCの前でワナワナと震えた私は、どげんかせんといかん、といつかの知事のように意を決した。
まずフンの除去であるが、やろうと思った時に限ってマスクがない。
しかしこの機を逃すと一体いつやるか分からないので、ハンカチで口を覆い頭の後ろで結ぶ泥棒スタイルで臨み、周囲の人に見られたら不審者と思われるのでは、との心配が私に一層不審な動きをさせつつ、濡らした布をしばらくソレの上に置きふやかす。

出来ればその時は永遠に来て欲しくなかったが、ふき取る時間がやってきた。
サ○デーカップ パリパリチョコが溶けかかった状態を布越しに触ったらこんな感じなのかな・・・というようなあの感触を私は一生忘れないだろう。

次はスズメが来ないよう対策をしなければならない。
簡単なものから試そうと100均にてホログラムテープと剣山のようになった猫避けのプラスチックのシートを購入した。
さっそく設置したものの
ホログラムテープ→粘着式だったためなびかず失敗
プラスチックのシート→設置した以外の所にスズメが止まる
という結果になった。

そこで、調べている最中に見かけた、100均の蛇の置物を置くと鳥が来なくなるという情報を思い出す。
近場の100均で売っている所がなく、わざわざ違う場所へ買いに行くのもたるいなぁと思い、通販で買うならコブラのフィギアが良さそうだと目を付けつつも時が流れた。
数日後の朝、スズメの鳴き声、時計見る、起きる時間の一時間前、眠気、ぼんやりした頭で思う、「コブラ買おう」。

そして家にやってきたのがこれである。







メガシリーズ コブラ という商品だ。
作り物と分かっていても触るのを躊躇してしまう気味の悪さに期待が止まず、意気揚々とベランダに設置した。

すると・・・何とスズメが来なくなったのである。
翌日の朝、私は自分のタイミングで起きることが出来た。
これには狂喜乱舞し、コブラに感謝した。
以後も慢心することなく、毎日コブラを置く位置を変えたりなどし、置物じゃないように見せる努力をした。
ようやく訪れた静かな朝は何にも代えがたく思う。
こんな日がずっと続く・・・二日前まではそう思っていた。
スズメの鳴き声がまた聞こえるまでは。

二日前の朝、スズメの鳴き声、「ま、まさか・・・!」、ベッドから飛び起きベランダへ直行、カーテンを勢い良く開ける、スズメ飛び立っていく。
その場に残されたのは、呆然と空を見上げ立ち尽くす女と、薄気味悪いコブラと、スズメのフンだった。

私とスズメの闘いはまだ終わっていないようである。



そんな、二言目には「スズメが・・・」が最近口癖の私のライブがあります。

2016/4/19(火) at阿佐ヶ谷harness
『大人になんか解ってたまるものか』


かくら美慧(SOSITE )
小森清貴(壊れかけのテープレコーダーズ)

2マンライブ

start20:00
adv¥2000

壊れかけのテープレコーダーズ小森さんとのツーマンライブです!
それぞれソロでたっぷりやらせていただきます、そしてスペシャルな演奏もあるかも?
SOSITEのレコ発に出ていただいて以来ご一緒する機会がなかったので嬉しい。
更に行ってみたかったハーネス。もう来週だ!

この街

 引越しをしたいと意気込み、部屋探しを始めたのは1月上旬。
それから2月中旬まで、平日でも土日でも時間が空けばほとんど部屋探しに時間を割いていた。

初めての不動産屋訪問は、以前から住んでみたいと思っていた土地の地元密着型の店。
夜であったが近くの家賃の手頃な物件を案内してくれると言う。
営業の方に付いて歩いていると、周囲の景色は段々と物寂しいものになっていく。
この先に物件があると言われた道は、突き当りがどうにも暗く胸に何だか不穏なものを感じる。
その突き当たり手前にある物件は、さすが築50年と思われる古めかしい外観であったが、中はリフォームされていてとても綺麗。
見た目と中のギャップに驚きつつ、洗濯機置き場はベランダにあるんですよね?とベランダの戸を開けた。
すると目前に広がったのはひたすらの暗闇。
ベランダのすぐ前にあるしだれ柳のような大きな木はやけにおどろおどろしく見える。

「何か・・・外すごく暗いですね・・・」


『あ、そこはお墓です』


さ・き・に・言・っ・て

心の底から思った。

帰りに物件名で検索してみると、元住人の方のブログを発見し、そこに住んでいた頃、夜によく金縛りにあったと書かれてあった。


 このようなスタートを切った部屋探しは、幾つかの駅で幾つかの不動産屋を介して30件近くの物件を見て回った。
Gの現物を見てひっくり返りそうになったり、スラム街の雑居ビルですか?と思うような物件に行ったり、スナックの真上の部屋でおじさんのこぶしの入った演歌を聴いたり、今思い返すと様々な部屋を見ることが出来て中々面白い体験だったように思う。


 難航した部屋探しも無事終わりを迎え、ある日いつもの電車に乗っていた。
電車から見える景色に、今まで特段何を感じるわけでもなかったが、この景色を見ることはこれから先そうないのだと思うと、急におセンチな気分になってくる。
何もない駅であるとか、アレな人がたくさんいる路線だなどと散々悪態をついてきたが、何もないことが良さだったのかもしれない、電車の中で心暖まる場面もあったじゃないか、などと手のひらを返した考えを頭に浮かべ、物思いにふける。


引越し先の街は自分に合うのだろうか。不安を・・・

『ファッキュー!!』


何やら物騒なワードが聞こえその方に目をやると、小さな女の子がお母さんの腕の中で上記の台詞を叫んでいた。
動揺したが気を取り直す。


・・・不安を感じないわけではない、思い返せば色々・・・

『ファッキュー!!』

あったな、ここに住んだことで友人も出来たわけだし慣れたこの・・・

『ファッキュー!!』

街を離れる選択は正しかったのだろうか・・・

『ファッキュー!!』

・・・・・・

この辺で電車がちょうど自分の駅に着く。
降りる際、その女の子達も降りて行くのが視界に入る。
この街を離れる選択は正しかった。
そう強く確信し、引越し当日まで指折り数える日々を過ごした。