いとしや梅




4キロの白加賀青梅は3キロシロップ、1キロ味噌に。
シロップも味噌もまだ口を付けていない。




4キロの飯田小梅は、1キロ醤油漬け、3キロカリカリ梅(1キロずつ違う漬け方)に。
醤油は常温に置いておいたらぶくぶくと発酵してしまい、ぼけた味になってしまった。
冷蔵庫保存にすればよかった。良い醤油だったのにもったいない・・・
初めてのカリカリ梅は、塩のみと、にがりやホワイトリカーも加えたもの、更にそれに砂糖も入れたものと三種類やってみた。
おかげで小さい冷蔵庫の中で大きな存在感を放っている。
一つ食べてみたのだが、すっぱ!しょっぱ!冷たさが歯に染みるぅ~・・・!と一人で賑やかになることが出来た。
ちなみに、にがりを入れずにカリカリ梅を作るやり方で一つやってみたが、にがり入りよりはカリカリにならなかったですね。
複数の梅農家の方のカリカリ梅レシピを頂いたけど、カルシウムの添加にはどの方もにがりを使われていた。
衛生面でも手軽さでも、きっとにがりが一番良いのだろう。





4.5キロの完熟落下の南高梅は赤干しの梅干しにすべく塩漬け(容器寄せ集め)。
ここの農家さんから買うのは初めてで、昨年買った所と比較したくて買ってみた。
が、傷梅が多く、中には腐った部分から虫がうねうねとコンニチワしていて、ひぃいいとなった。
ネットを引いているとは言え、一回下に落ちてるしね。仕方ないのかも。






こちらは昨年もと同じ農家さんの5キロの完熟落下の南高梅。
白干しの梅干しにすべく塩漬け。
ここの梅は本当に良いです。何が良いって、完熟具合もそうだけど、洗ってから送って下さるので、着たら即塩と漬ければOK。
こんなに楽で良いのかという感じ。

以上6月にあれこれやってました。




先日、白干しの梅を干すべく、早起きしようと思っていたら寝坊。
凹みつつ容器を開けるとこんな具合。
私は重石はしないので梅酢にひたひたに浸かるようにはなっていない。
苦労して並べ、注意しながらベランダに出す。



壮観である。



1日目の夕方は梅酢に戻し、また翌朝干して、結構乾いた午後の写真。




4日目の朝、部屋に取り込んだもの。
完成。





容器にびっちり詰める。
一仕事終えた感が気持ちいい。ただ塩漬けしたものを干しただけなんだけどね!


今年もやってしまったなと思う。
ストックしてある分だけでもあと何年かかって食べきれるのかという感じなのに・・・
そして、まだ干していない5キロ程の梅が控えている。

梅干しが特に好きと言うわけではないのに、興味本位で手を出した梅干し作り。
今回で4回目となったが、何故続けているかと言えば、意外に簡単だということと梅の愛らしい見た目のせいだと思う。
塩漬け段階の、丸い小さな黄色の実が、容器に収まっている姿は可愛く、見ていて飽きない。
そして梅を日光に当てた時の。福福(こんな言葉あるのか?)とした景色は何とも言えず、わが子を狂ったように写真に収めまくるお父さんよろしく、何枚も写メを撮ってしまう。


私の作り方なんて中々適当。
まず重石はしないし、干す時なんて、姿見をひっくり返して新聞を敷き、その上に梅布を敷いている。
二回目までは干しかごを使っていたけど、日光が直接当たらなくて良くないと書かれているのを見て、昨年からやってみたら、良い梅だったのもあってか出来上がりがとてもE感じだったので今年も採用。
道具なんて何とでもなるのだと思った。
重石をしないのは、カビがこわいからだけど(それでカビが出たことがある)、一定量の塩分と梅がちゃんと熟していれば問題ないのでこれからもなしで行こうと思っている。


最初、フルーティな甘い匂いを放つ黄色い梅は、最終的にはしわしわで枯れた匂いと色になる。
しかし味は、時間を置くと共に塩の角が取れまろやかで深みのある味に。
梅がどんどん変化していく様子は、人の一生を見ているようだと、ふと思った。

あぁ長くなってしまった・・・