ブログ

 ブログをずっとやっていると、「あ、これは書けるな」「面白いけどプライベートすぎるからやめておこう」など、常に日常生活にネタを探している芸人のような状態になる。
思案した挙句、毒にも薬にもならないような内容を投稿したりして、頭がブログに割いている時間と結果が伴っていないことが多々だ。
起きた出来事を勢いがある内に書き、投稿したいのだが、自分への他人様の目が一層冷たいものになったらどうしよう、など昔より自己保身を考えるようになってきて、私も歳を取ったのだと実感する。
昔の私(札幌時代)は、今の私では考えられないようなことを、ばんばんブログの記事にしていたように思う。

母から私へのお叱りのメモの写真を投稿したり、就職活動でマンツーマンで話していた人事のおじさんがツーと鼻水を垂らした一幕を詳細に書いたり、自分の稚拙な恋愛観も臆することなく投稿したり・・・
今思うと、書いていいこと、悪いことの自分の基準が今より随分下だった。
あー恥ずかしい、穴があったら入りたい・・・と思うと同時に、昔の自分の勢いや青さを、何だか懐かしく思っている。
私がほんの少しの常識や客観性を手に入れたと同時に失ったものは、どこにいったのだろうか。

少しでもうまく〆ようと奮闘している辺りも、加齢を感じる。