自分の人間の小ささを、メガホンで発表したような気分だ。
心は大きく、図体は小さくを目指します・・・!
5/5続き
どんどん小さくなる祠
うきは素敵、素敵よ・・・!この日は本当に日差しが強く、紫外線浴びまくり。
自分の携帯より、父のカメラで撮っている方が多かったので、良いショットはカメラの方ばかりかも(写真は全部携帯)。
うきはは観光地として町興しをしているのか、観光客の人が結構いて、飲食店はどこもいっぱい。
しようがないと、マックスバリュでご飯を調達した時は、食が楽しみのウェートの多くを占めている私にとっては、涙ちょちょぎれそうであった。
その後は、朝倉の三連水車へ。
ラッパースタイルの母の後姿。
三連水車は結構普通だった。
私の目当ては最後の写真の、地元の食べ物が売っている朝倉ファーム。もみ紫蘇が百円で売っていたのと、唐辛子も安く買えたのが嬉しかった。
その後は、途中夕飯の材料を買い、家に帰る。
17時半に叔父夫婦が来る。いとこのTちゃんは出かけていて来ないそうだ。
祖母の昔話を聞きながら食べて、飲んで、少し良い気分になってきた。
お酒っていやですね、気付いたらTちゃんに電話して「来ないの?今どこ?家?じゃあ来ればいいじゃん」と21時過ぎに強引に呼びつけてました。年下には強気の私である。
父母からは批判の嵐である。
気の優しいTちゃんは来てくれ、久しぶりの再会。変わっていなかった。
少し話をしていたら、Tちゃんが最近買った車の話題になり、乗せてくれる事に。
あんなに小さかったTちゃんが、自分の車に乗せてくれるなんて・・・・!と私はテンションMAXで助手席に乗り込む。
行き先で悩むTちゃんに、アイス食べたい!と言った私は、よく考えると財布を持っていなかった。
あんなに小さかったTちゃんにアイスを買ってもらうなんて・・・と、感動と申し訳なさと。
これからどうしようかと話していたら、近くのダムの方に行ってみる?という事になった。
この時は、好奇心と恐怖心なら好奇心の方が勝っていた。
途中、昔皆で行った公園に寄ってくれたが、何だか公園に不穏な空気を感じて降りなかった。
いよいよダムに向かう。
ダムに向かう道路の入り口に入ると、真っ暗。
え、灯りはないの!?と焦る私。
進んでも進んでも真っ暗闇。徐々に恐怖を感じる。
右下のオレンジは、車の中の何かの光が窓ガラスに反射しているだけだと思います(自分に言い聞かせている)。
Tちゃんには「真っ暗だね!」と明るく言う。怖いと言ったら、何だか駄目な気がした。
しかし、何度も振り返り後部座席を見る私。
道が開けて、三手に分かれた。一旦そこで止まる。
ヘッドライトに照らされ、浮かび上がったのは、大きなピエロが道案内をしている看板。ピエロの表情は、笑っていなく、それが逆に怖かった。
横の路地を見ればペンションの案内らしき看板が立っているが、その先は真っ暗闇で人がいる気配が全くしない。
もう無理・・・!チキンな私は静かに「戻ろうか」と言った。
Tちゃんも「戻ろう」と言って、Uターン。二人とも無言で元の道を引き返す。
入り口を出て、いやー何か怖かったね・・・!と私が言ったら、『あそこ、そういった噂があるんだよね・・・』
先に言って?
関東に戻ってから調べてみると、どうやら心霊スポットで有名な所みたいでした。
名前からしてここのダムはこわい。
そして、撮った写真の中で一枚、全く何も写っていない真っ暗なものがあったのは、間違ってシャッター押しちゃったんだよね?そうだよね・・・?
家に戻ったら母に、どこ行ってたの!と言われたけど、何となくぶらぶらしていたとしか言わなかった。
こわかったけど楽しかった。そして解散し、後片付けに疲労し、父が酔っ払って大の字で寝ている姿を激写し、夜中にやっと帰る準備を始める。三泊はあっという間だ。
5/6
帰る日である。皆が起きているのは音で分かったが、眠気が勝つ私。
とうとう呼ばれて、のそのそ起きる。
父は帰る前に色々家の事をしており急がしそうだ。私は食べるのがいつもの如く遅いので、急かされる。
バタバタと準備をし、合間に写真。
子どもの頃、毎年夏休みに来て、朝起きた際、昼寝の際、この景色をいつも見ていたよなぁと少ししんみり。
祖父母と握手をして、記念写真を撮る。
別れは寂しい。またね、と言ってタクシーに乗り込む。
空港に着いて、父母の搭乗時間が迫っていたため、すぐ搭乗口へ。遠のく父母の姿をずっと見送る。
私の時間はまだまだ先で、チェックインしたり、荷物を預けてからどうしようかと悩む。
とりあえず、お土産売り場でソフトクリームを食べる。空港でソフトクリームを食べたくなるのは何故?
その後お土産売り場をぶらつき、本屋に行っていたらあっという間に時間が過ぎており、結局焦って搭乗口へ向かう。
もうそれからはあっという間だった。感傷に浸る隙を与えず、脳は私を眠らせた。
狭い自宅に戻ると、一気に寂しさがこみ上げた。
とても楽しかったので、今でも引きずっている。
またね。