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31日。
起きると頭がズキズキし、二日酔い状態でおいおいと思う。
身支度をし、小松さんに連絡してご
飯に行こうと誘う。
小松さんはハンバーガー、私はサヴォイに行きたく、小松さんが譲ってくれサヴォイへ。
ホワイトアスパラのカレーにする。アスパラ美味しかった。


その後機材の引き取りにスピリチュアルに向かった。

江河さんと落合い、オーナーのヒデキさんの所に鍵を受け取りに行く。
途中数々のヒデキさん伝説を教えてもらう。
スピリチュアルで鍵がうまく開かず困ったが何とか開いた。
機材をフロアに出したり何だり、途中魚頭さんもいらして車に運ぶ。

運送会社に寄ったり、ホテルに荷物を取りに行ったりしてる内に時間が迫ってきており、プレシャスホールへ向かう。
それにしてもいい天気。
江河さんと小松さん。

車内でのお話楽しかった。
プレシャスホールに行くのは初めてだったが、ライブハウスと雰囲気が違うのは勿論、一度だけ行ったことのある六本木のクラブともまた全然違った。
そして強面の店員の方達へ挨拶した所、返事がなくちびりそうになった。
あわあわしながらリハをし、私に会いにきてる人がいるというので上に行くと叔母が来ていた。
お土産を受け取り、狭い控え室に行ったらすぐ本番になった。
ライブはリハ同様あわあわし、前にいらした、優しそうなお客さんに気持ち的に随分助けられた。

写真かおりさんより

良かった点を挙げるなら、ソロのライブで曲に自分の気持ちを込めるということを初めて出来たかもしれないと最後の曲で思えたこと。
ライブ後、小松さんの率直なお言葉の数々に自分のライフが0になり、明日のジョーのかのシーンのようになる。

そんな中、私の次にライブをされていたbedの山口さんが、MCで私について触れて下さり、胸がジーンとする。

一つしか違わないのに山口さんはどうしてあんなにしっかりされているんだろう。ライブも余裕を感じる、うらやましい!
転換中当てもなく外にぶらっと出て戻ったら、受付の方がお帰りなさいと言って下さったその声のトーンがとても素敵で何だか頭に残っている。
大学の同級生や例の後輩と話したり、水玉さがしのよしこさんや、ディスチャ、evepartyのハシヅメさんとも色々お話できて嬉しかった。
タマキさんとゲンドウさんがお話されている所に私を混ぜていただいた時は緊張の余り、どうしたらいいか分からなかった。
「ゲンドウさんが、エフェクターの電池は100均で売っているマンガンで良いとおっしゃっていたという話を人づてに聞いてずっと真似してました・・・!」と私の中でゲンドウさんが絡む数少ない話を今ここでするべきなのかずっと考えていたら、いつの間にか話題がジャズの起源へと移り変わっていた。
正直ちんぷんかんぷんだったが、なるほど・・・という表情を作るのに必死でいたら、間もなくゲンドウさんはご自身の出番のため控え室に向かわれた
タマキさんと二人で「緊張した」と言い合った。

さて、どなたのライブを観ても、すごいや・・・!と心から思った。
それぞれの吉村さんやブッチャーズへの想い、語っても語らなくても伝わってくる。
蝦名さんの歌、とってもまっすぐで胸に響いた。あんな声を持っていたら人に聴かせなきゃだめだよね。
あとゲンドウさんとヒロシさんのライブ、最初から、うわぁ!(勿論良い意味で)という感じだったけど、最後にやっていた曲で全身が逆立つ感じがした。
江河さん、本当に吉村さんのこと大好きだったんだなって、想いが伝わる漫談と演奏でグッときた。
語られるエピソードは面白く、優しさが垣間見れる部分もホロリとくるし。
ご苦労された部分も含めて(!)大きな存在だったんだろうな。
最後はアイゴンさんがカッチリ〆られてライブは終了。

写真かおりさんより

長丁場のライブだった。バッと片付けて、ワルツへ。
ライブもそうだけど、そうそうたる面子の中に自分が紛れさせていただいているのが不思議な気分だった。
打ち上げは吉村さんの色んなお話や他にも面白いお話をたくさん聞くことが出来て、終止笑いっぱなし。

アイゴンさんがおっしゃっていた、吉村さんのエピソードを色々な人が話す映画、本当に出来たらすごく面白そう。
後半は前日の反省を活かし、水をたくさん飲む。
私は数時間したら帰らなければならないのだ。朝5時まで打ち上げは続いたけど、全然平気。数時間後のことを思わなければ・・・。
空は明るくなっていて、皆さんで記念写真を撮ったあとは散り散りに。
写真他の方より

ホテルに着いて、化粧を落として寝る。目覚ましは2時間後。
気が張っているからか、すんなり起きれ、ホテルを後にする。
朝のすすきのは人がそんなにいなくって、天候のせいもありさわやかな面持ち。
空港に着き、飛行機に乗り込む。
帰りたくなかった。
吉村さんのことを思うと、無邪気に楽しかったと言っていいのか分からないけど。
でもきっと湿っぽいより、楽しい会の方がいいはず。
今回ブッチャーズのカバーを1曲させていただいたけど、その曲の歌詞はとてつもなく繊細。
演奏も繊細だけど最後にはバーンとなって!(なんて拙い表現なんだ)
私のような関わりがそんなにあったわけではない人間が今回イベントにお邪魔させていただき、吉村さんやブッチャーズに少しだけ触れることが出来たような気がする。
いなくなっても、音は永遠に残るし、周りにいた方達が覚えている限りその中で生き続けているし、想いは直接でも間接的でも受け継がれていくのかなって。
あんなにたくさんの方々に愛されて、今でもたくさんの方々を動かしている。
すごいよなぁ。
月並みですが、そう思いました。


あっという間に東京に着く。
今朝までの出来事だっていうのが何だか不思議で、夢心地な気分で電車に乗ってビルの群れに向かう。
その日一日、札幌での数々のシーンと共に『今日は早く寝よう・・・』という言葉が頭を離れなかった。


 特別な思い出がまた増えました
関わっていただいた皆様ありがとうございます。
そして吉村さんと江河さん、こんな私を参加させて下さって本当にありがとうございました。